インドのこと その4 暑さ

大変暑い日々が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。夏生まれだからか、私も若い頃は夏が大好きだったんですけど、もう不可ません。毎日ぐったりとして居ります。今年はこの10年ぐらいで、いちばんキツイ感じですが、私だけかしら。

で、暑さといえば、インド。春先の、比較的過ごしやすい時期に、しかも比較的涼しげな北部方面へ行ったのだけど、なんかこう、日本とはまったく違う種類の暑さがありました。

まず、空気はカラカラで、日本のような蒸し暑さの不快感は皆無と言って良いでしょう。ムンバイとか海辺の街へ行くと違うのかもしれないけど。その代わり日差しが強すぎて、陽に当たるだけで体力が奪われます。

それどころか、痛い。インドでの最初の1、2日ぐらいはTシャツ半ズボンで過ごしたのですが、それは大間違いだという事がすぐに分かりました。

UV対策じゃありません、日差しが痛いので、肌を露出するのは涼しいどころか、余計に苦しいのでした。あんなに暑いのにみんな長袖シャツなのには、そんな事情があったのだ。

長袖の、丈が長い、頭からかぶって着るインドのシャツ。クルタっていうんですが、さっそく現地で買い求めて日光対策。アタマにはタオルを巻く。それでも、日差しの最も強い正午前後に外を出回るのは自殺行為のように思われたので、毎日11時から13時ぐらいは、食事やネットカフェなど、屋内活動の時間というルールがすぐに出来ました。

その時間を外しても、やはり暑い。インドで気がついたのは、一度もネコを見かけなかった事。昼間はどっかの日陰でぐったりしてたんだろうな。とにかく居るはずなんだけど、昼も夜もついに見かけず。

イヌも、活動中のものはほとんど見かけず。大体は夜かな。昼間にぐったり横になっているのは度々見かけましたが、みなピクリともせず、行き倒れて死んでしまったようにしか見えない様子でした。

イヌの近くで休んでいる人たちはまったく動じてない様子なので、まあたぶんぐったり度が高すぎるだけで、生きてはいるんだろうなとは思うのですが、そこはインド、ホントに死んでいても誰も動じそうにない事に気付き。

昼間でも活動していた動物は、ウシとヤギぐらい?リシケシだったかバラナシだったか、ガンジス川のほとりで子ども達が子ヤギをからかって、コーフンした子ヤギが角を振りかざして攻撃するシーンに巻き込まれましたが、アレ、やられてたらシャレにならないケガになったと思うけど、暑い中でも子どもは元気。ちょっとした空き地で、草クリケットに興じている姿などを多数目撃。

それにしても。Hot、Hotter、Hottest気候の国インドにおいて、これはたぶんHotぐらいの気候。夏なんかに行くとどうなってしまうのか。あと湿度の高い場所もありそうだけど、想像するだけで恐ろしい(笑)。

前回行ってからずいぶんと時間が経ってしまったので、今度はサイクン連れで、と再訪を狙っておりますが、やっぱりHotterやHottestの季節は避けること間違いなし。だって体力持たないし。

実際に行ってみて、タフな環境に「来るのが20年遅かった」と痛感しました。あの暑さの中でアクティブに行動するには、若者の体力が必要でありますよ。

いままでの「インドのこと」シリーズ。なんだ、これっぽっちしか書いてなかったんだ(笑)。

2005-09-14 インドのこと その1 はじめに
2005-09-15 インドのこと その2 トイレ
2006-01-15 インドのこと その3 「リシケシ!これがビートルズ Vol.1」
2006-01-19 インドのこと その3 「リシケシ!これがビートルズ Vol.2」