ドラゴンのイメージ

今日はやっと「ハリーポッターと炎のゴブレット」を観に行きました。これはハリーポッターシリーズでは第4巻になりますが、これ以降はまったく日本語では読んでいないので*1、原作を読んだ時の理解が間違っていなかったかどうか、答え合わせみたいな感覚もちょっとあるという妙な楽しみも少しありつつ(笑)、作品としてもこの前後からぐっと好きになるので、それをどう限られた時間にまとめたかというのが楽しみで、実に公開を楽しみにしていたわけです。が、封切りがライブ前日で観に行けず、そのまま仕事が忙しくなってしまったので、今日までずれ込んでしまったのでした。

結論から言うと、時間の経過を感じさせないぐらい入り込んでしまいました。原作の内容が多いのでどうなるかと思いましたが、特に不自然さを感じないぐらい自然に多くのエピソードを盛り込んでいたかなと。この巻では人間関係や社会との関わりでかなりネガティヴな部分が出てくるのですが、映画ではそのへんは少し匂わせるぐらいで、この辺がカットされた部分なんだろうなと。一方で、今まで通りのファンタジー的な楽しみもしっかり残してあるという作りではなかったかと。

今回は監督がシリーズ初のイギリス人ということで、またちょっと別の期待もあったのですが、はじめ気がついたのは、非アングロサクソン人種が増えたんじゃないかということでした。パーバティなんて名前からしてインド系だと思ったけど、いままでこんなに前に出てなかったし、他にもモブシーン等でインド系などアジア系の生徒比率が上がってないかなあ?なんとなくロンドンの自然な感じってこんなじゃないか、という気がしましたよ。それから、ウィーズリー家の双子、フレッドとジョージの出番が多かったのも、イギリス的なコメディセンスのせいかな、なんて思いながら観てました。

あとすごく楽しみにしていたのが、ハリーの初恋の相手、チョウ・チャンの登場でした。何しろ名前からして中華系の気配だし、原作では前作の第3巻から登場しているのですが、確かその時の形容詞が"extremely pretty"ですよ。ハリーが一発でイカレてしまうぐらいです。もう期待膨らみまくりだったのですが、うーん、悪くないのだけど、これだけ盛り上がりまくった後では、ちょっと肩すかしだったかなあと。女性はアジア系に限ると確信する私が、ハーマイオニーの方がいいんじゃないの、と思うぐらい。もっと綺麗な中華系はたくさんいるだろうに。英語の問題かな?それともイギリス人的美的センスでは、あれが正解なのだということもある得るなあ。おのずと東洋人とは違うと。

Harry Potter and the Goblet of Fire (UK) (Paper) (4)ところで、違うといえば、同じ言葉でありながら、文化によって思い浮かべるものがまるで違う、という事はよくあることですが、「ドラゴン」という言葉もその一つではないかと。まあ原作の表紙に描かれているので、イキナリ突きつけられたという訳ではありませんが、やはり西洋人の思い浮かべるドラゴンというのは、火を吐くトカゲに羽が生えたような生物なんですね。まあトカゲが恐竜でもいいわけですが、いずれにしても東洋的な竜とはかなり違うなあと。

*1:なぜかハリー・ポッターのシリーズは初めから原語で読んでます。でも3巻ぐらいまでは、念のため日本語でも読んでいたというわけです。ちなみにオリジナルはイギリスで、アメリカではアメリカ英語のヴァージョンが出版されています。私が読んでいるのはイギリス編集の方