南北戦争、あるいは、それなら関ヶ原だって東西戦争

先日アグネス・チャンがクイズ番組に出演するのを見ていて思ったのですが、彼女は一般的にはすばらしい知識量を有すると思われるにもかかわらず、日本語としての知識が問われるような局面でその力が発揮できないというケースがままあるのではないかと。その番組は「ネプリーグ」だったのですが、クイズというよりは、むしろ日本人としての常識を問うような問題が多いので、特に気になったのかも。

で、今日のクイズ・ミリオネアにおいても同じようなシーンがありました。意外にも100万円の問題で彼女はつまづいてしまったのですが、それはこんな問題でした。

答えはもちろんリンカーンなのですが、まず選択肢に「思ってた人が居なかった」と発言し、さらに50:50で答えを絞り込んだ後に「リンカーンはもっと昔の人だから」と妙な事を言って、ルーズベルトを選んだのでした。

それで気がついたのですが、彼女は日本語の「南北戦争」を何か他のモノと間違えていたのではなかろうかと。南北戦争は英語でThe (American) Civil War。むしろ「市民戦争」的なニュアンスで、どこにも「南北」的な意味はありません。そしてたぶん意味的に近い朝鮮戦争もしくはベトナム戦争あたりを思い浮かべたのではないかと。それならナゾの発言の意味も分かります。

この問題が英語だったなら間違いなくアグネスは正解できたと思うのだけど、こんなケースの場合、彼女はこの知識がないも同然ということになるわけで、言葉の違いとは恐ろしいものでございます。


ところで、この問題で答えに自信がなかったアグネスはライフラインでテレフォンを使ったのですが、アグネスが読み上げる選択肢の大統領名の発音が良すぎて、電話先で名前を聞き取れずに失敗に終わるという、哀しくも面白いシーンがありました(笑)。