2月19日に執り行われた「西荻りんご祭」、若干のアクシデントはあったものの、無事終了しました。手前味噌ではあるけれど、結果的にとても良いイベントになったと思います。共演者のみなさん、来てくれたみなさん、どうもありがとうございます。
ライブの後は延々と打ちあがり続けて、火曜というのにまだダメージが残っているというこの体たらく。おかげで、終了後のご挨拶にも、今頃になってのこのこと参上する始末ですよ。
思えば当日は、運営者として進行その他段取りに気を取られっ放しで、会場に来てくれた人たちともほとんどお話出来なかったよ。こういう「一杯一杯感」にとても弱いタイプなんだな。
The Lumberjacks (Ringo Starr Songs)
- Only You (Goodnight Vienna)
- You're Sixteen (RINGO)
- It Don't Come Easy (Single)
- Attention (Stop And Smell The Roses)
- Don't Go Where The Road Don't Go (Time Takes Time)
- Back Off Boogaloo (Single)
- Photograph (RINGO)
- Hey Baby (Ringo's Rotogravure)
一番目は我等ランバージャックス。元々どの曲も知られてないだろうぐらいな感じでやってるので、この曲の面白さを知れ!的な態度で臨んでおります。そんな訳で、なるべく原曲のテイストが変質しないように心がけたかなあ。
初め2曲のニルソンのコーラスなんて、ライブでは成立しにくいものをそのまま持ち込んで、ってのもそんな表れ。それがライブとして妥当かどうかは人によって判断が分かれるでしょうね。
痛恨事としては、あれほど大騒ぎしたくせに、耳栓を忘れたこと(笑)。さっそく最初のコーラスから、静かな会場に不穏な音が鳴り響いたのだ。まあ今回は、キーボード周りにモニターが置けなかったという不幸もあったしね。
Babaouo (Paul McCartney Songs)
- Sweetest Little Show (Pipes of Peace)
- Magneto And Titanium Man (Venus And Mars)
- She's My Baby (Wings at the Speed of Sound)
- Mary Had A Little Lamb (Single)
- Junk (McCartney)
- Let 'Em In (Wings at the Speed of Sound)
- Motor Of Love (Flowers in the Dirt)
- Beware My Love (Wings at the Speed of Sound)
二番目はばばうう。今回は専任ギタリスト不在だったためか、割とアコースティックな感じの選曲、というかアコースティック風に味付けしてみましたってところが正解でしょうか。
ボーカルのテツさんがとても世界観を感じさせる歌を歌うので、そこをうまく見せることが出来れば、このバンドの場合は成功したも同然。いや実際そこに魅力を感じなかった人を、見たことない。天性のなにかだね。
と言いつつ、コーラスワークなんかもとてもシュア。こういうところの小気味良さもこのバンドの良いところ。私もたまにこのメンバーで演奏するのに、自分の時はそうならないというのは(ry
Tezziano (John Lennon Songs)
- God (John Lennon/Plastic Ono Band)
- I Found Out (John Lennon/Plastic Ono Band)
- Working Class Hero (John Lennon/Plastic Ono Band)
- Remember (John Lennon/Plastic Ono Band)
- Cold Turkey (Single)
- Mother (John Lennon/Plastic Ono Band)
- Isolation (John Lennon/Plastic Ono Band)
三番目はTezziano。本番一週間前、練習の後で、私はTwitterでこのようにつぶやきましたよ。
本番まであと一週間。多くの「ジョン役」が似せる事に腐心する中、この圧倒的なパフォーマンスを体感して欲しい。Tezziano。
まさにそんなステージになったかと思うです。もうミスとか多少の不具合とか関係ないぐらいの、小山さんのものすごく圧倒的なパフォーマンスでした。この人にならランバーズを「箱庭的」と言われても納得するよ。
このバンドは、ホントはNi!というバンドなのだけど、今回小山さんがソロのTezziano名義にしたのは、こういう凶暴かつ唯我独尊をやるためだったのだな。
ステージ上を真っ暗にするというアイディアも良かった。と言って、スタジオで真っ暗にしたよりは、ステージ上は明るかったけど、それでも、なんかこう内省的に入り込んで行くような気分だったし、粛々と演奏を進める係をやりやすかった。
Peace On Earth (George Harrison Songs)
- Hari's On Tour(Express) (Dark Horse)
- Dream Away (Gone Troppo)
- So Sad (Dark Horse)
- Crackerbox Palace (33&1/3)
- Give Me Love (Living In The Material World)
- Living In The Material World (Living In The Material World)
- Far East Man (Dark Horse)
- Awaiting On You All (All Things Must Pass)
ラストはPOE。いつも通りのリッチでゴージャスなサウンド。そしてエンターテインメント。ジョージって良い曲書くでしょう?って、ついつい周りの人に言って回りたくなる、最高のジョージバンド!
ランバージャックスもジョージ偏愛傾向があるので、当然ジョージ曲レパが多いのだけど、そのうちジョージバンドしばりみたいなイベントで競演できればいいな、なんて思うですが、完成度の高いPOEの演奏とは、同じ土俵じゃ勝負できないなー(笑)。何か違うアイディアを持たないと。
この日は時間が足りなくなって数曲カットになってしまったのが惜しまれます。今週末もレノンハウスでバースデイライブらしいから、是非行きたいなり。
今回の企画発端として、1)ランバージャックスがリンゴ曲だけでやる、2)でもそんなライブにお客さんくるかな?、3)いっそFAB4メンバー個々のソロバンドでイベントにしちゃえ!てな流れがあったのだけど、出演バンドが決まってから考えていたのは、
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- POEのお客さんに、テツさんと小山さんのパフォーマンスを観て欲しい!
- まだPOE観たことない人に、是非あのステージを体験して欲しい!
- ついでに、ランバーズ初見のみなさん、今後ともお見知りおきを!
てな事でした。
どれぐらい、どの辺がうまくいったのかはわかりませんが、今回はおおむね好評な手ごたえがあったので、良かったんじゃないかしら。実際、どのバンドもとても良い演奏が出来たと思うです。
ランバーズについても、今回モニタースピーカーなしだったため、演奏中、どんな事になっているのかまったくわからなかったけど、録音聴いたら思いのほかイイ感じでびっくり。前回の荻窪ライブ後に録音聴いて、あまりの酷さに目が点になったのとは大違い!
とにかく、リンゴだけのバンドって私も初めて見たし(自分達の事だが)、それ故に、ジョン・ポール・ジョージ・リンゴの各ソロ曲だけ演奏するってイベントは初めてのはずなんだよね。
まあ、とりあえずは、少なくともそんな価値があったということで(笑)。