てっぱんのOPが飛ばせない件

俗に朝ドラと呼ばれるNHK連続テレビ小説。途中何本か抜けはありますが、1996年の「ふたりっ子」以降は基本的に毎回観ています。

昔はBS2で7:30から放送されるのを予約しておいて、目覚ましタイマー代わりに観てましたが、ここ10年ほどは土曜の午前中に、1週間分まとめて放送されるものを観てます。

そうなると、毎週6回分まとめて観るわけですが、通常2回目以降のOPは大抵スキップします。朝ドラのOPは月曜だけロングバージョンで、火曜以降は少し短めなバージョンが使われるんですが、結果的に短めの方はあまり聴く機会がなくなるって事になりますけどね。

ところが、今放送されている「てっぱん」では、その習慣に変化が生じています。OPのスキップをしてません。理由はOPが興味深いから。

てっぱんオープニング映像

「てっぱん」のOPでは音楽に合わせて、素人さんたちが「てっぱんダンス」と呼ばれる踊りを披露しているわけですが、この踊りが妙。なんだか、お好み焼きの諸要素をダンスで表現しているような不思議な動き。振り付けは「サラリーマン体操」でおなじみコンドルズの近藤良平さん。

それと、初めの週はそうでもなかったように思うけど、てっぱんダンスのカット割編集も毎回微妙に違う事を発見。同じ素材を違うところで使ったり、新しい素材が混じったり。近藤さんのソロも少し登場します。

「てんぱん」公式サイトでは、近藤さんによる振り付けビデオや、てっぱんダンスの映像参加を応募してます。新しい素材が出てくるところをみると、どうやらちらほら応募している人もあるのかしら。

それと、地味だけど葉加瀬太郎の音楽が良いです。バイオリンのメロディと、ハーモニーメロディ、白玉系のストリングスという一見ひっかかりのないサウンドですが、メロディを前に出すためにまわりの個性を殺すという狙いなのかな。全体が地味な分、メロディが引き立っているかも。同じような理由で、2回目のコーラスから現れるパーカッション*1も効いてます。


でもねえ、今回ググってみたら、ネットではてっぱんダンスが気持ち悪いとか好きじゃないとかいう意見もあるようで、つくづく世の中にはいろんな見方があるものだと感じ入り。

ドラマについてはまた書く機会があるかもだけど、ここ数年ではシリーズ最高だと思われる「ちりとてちん」に迫る何かがありそうで、大いに楽しみつつ期待してます。

余談ですが、この5年間の朝ドラで特に気に入ってるのはこんな作品。

*1:パーカッション:往年名機JUNO-106によるホワイトノイズによるモノを思い出した