大変な事が起こったよ

本日の未明に、機密であるはずの尖閣ビデオyoutubeにULされるという事態が発生。これは数年後から振り返って重要な出来事になる可能性があるので、今日の時点での自分の考えをだらだらと書いておきます。

    • どんな背景や理由があるにしても、このような形で機密情報が流出するということは、国家としてのセキュリティのゆるさを晒してしまう事に他ならない。
    • 日本国は情報管理が出来ない国家、と目されてもしようがない事態を招いたと言える。世界の多くの国でやり取りされている機密情報が、今後日本に提供されるかどうか心配。
    • 政府の意図に反して突出した今回の行動は、その動機がどんな正義感に裏付けられていようとも、2.26事件と本質的には変わらない。つまりこれはテロだ。
    • あからさまに自ら衝突をしかけてくる中国漁船の映像が公になったことで、日本国の主張の正しさが明らかになり溜飲を下げた人は多いように思う。
    • 私も多少同じ気持ちを共有するものであるけれど、上記の理由により気持ちは重い。事件後の世間の絶賛も2.26事件と似ているかも。しかしテロ行為が喝采を受ける政権ってどうなのか。
    • つまり、原因の究明などの事故処理とは別に、テロを生む土壌に対する分析と対応が必要であると思う。上っ面だけ体裁整えても、違う形での反乱がまた起こる可能性がある。
    • どんなにセキュリティを高く保ってもテロは防げない、という見方もある。今回の事件もその様な理解を得られれば、国家的な信用失墜は最低限に抑えられるかも。
    • 以前もここで触れた事があるけど、日本国における事故処理はシステム上の問題点の改善よりも、犯人探しに傾き勝ちに思える。いまはそんな事をしている場合じゃないよ。
    • どんな戦略があったのかは不明だが、そもそも証拠映像があると声明するぐらいなら、こんな映像は事件直後にさっさと公開しておけば良かった。(切り札として?)公開しないなら、あんな声明しなきゃよかった。
    • 情報の囲い込みで世論をコントロールできると思っている政治家や役人は、何かを見誤っているのではないか。ITが浸透した現代では、実行可否の判断が問われるだけで、技術的な壁はほとんどない。個人がマスに直接アクセスできる時代だ。
    • なんとしても情報を囲い込み続けたいと考える勢力は、そのためIT、特にネット使用を制限することにより権益を維持したいと考えるかもしれない。
    • その様な世論誘導のためにワザと今回の件を仕組んだ者があるのだとしたら、国益より権益優先な人たちが居るということ。そんな事はあり得ないと信じたいが。
    • とにかく、これを機にネット使用の制限を進めるような展開は御免蒙りますよ。そもそも、今回は情報の囲い込みという選択の失敗であった可能性をよく検証して、適切な情報管理システム構築の検討をお願いしたい。