安土城をつくる...はずだった

かなり旧聞になりますが、去年の年明け早々に、城マニアの魂を鷲づかみな企画のアナウンスがありました。

amazonのページがなくなっちゃったので、自作amazon風リンク。


週刊 安土城をつくる


をを、ディアゴスティーニがついに城モノに手を出した!しかも安土城だ!

90分の1スケールの木製模型。シリーズ110号かけて完成させると。完成天守閣は左右分割できるようになっていて、これは安土城郭資料館に展示してある模型がベースになっている感じです。

これが安土城郭資料館の1/20模型。


分割時の写真

アングルは違うけど、接合時。石垣のあたり、くっきり継ぎ目が見える
分割面は内部の座敷や吹き抜けなどの様子が分かるようになっており、これはかなり凝ったモノになるだろうと、考えただけで心ワクワク。



あわてて撮ったのでちょっとナナメになってるけど、内部の写真。安土城の中央部分は地下1階から5階までが吹き抜けになってます。

この吹き抜けに面して能舞台があり、吹き抜けの反対側から鑑賞するようになっていたようです。いつかの大河ドラマで実際にそのシーンを観たときはシビレました。なんだったかな。「信長」よりはずっと後だったような。

ふすまの画の書き込みなども細かい。この時、内部の写真はかなり撮ったのだけど、あわててたのでピンボケだったりするのが多い。今思えば、ビデオで満遍なくなめれば良かったのか。

安土城郭資料館では限られた時間でしか見ることができなかった内部の様子が、スケールは小さくなるものの、この模型を完成させればいつでもじっくり見ることができるではないか。すばらしい!


(追記。そのあと、よくよくよくよく見てみれば、安土城郭資料館の模型とディアゴスティーニの模型では、内部の様子がまったく違う!どうしてこういう事になったのかしら。)

そんな訳で、さっそく創刊号と第2号を買ってきたわけですよ。模型は想像した以上に細かい作業が必要なモノで、毎号ついてくるパーツに対して着色したり加工したりする事が要求されて、ただ組み立てれば済むというレベルではありませんでした。

いやはや、これは大変という気配が漂っております。実際にこの安土城の模型を組み立てる過程を記したブログがいくつかあるので、世には手馴れたモデラーが少なくないのだな。

ラジオペンチややすりなど、模型作りに必要な道具も丁寧に説明してありますが、「(お近くのお店で手に入りにくい場合は、弊社の通信販売をご利用ください)」の一文が、かゆい所に手が届く。さすがディアゴスティーニ(笑)。

しかし。

私の「安土城をつくる」プロジェクトは、創刊号を買ってすぐに挫折することとなりました。あまりに手間ひまかかるからか?あまりに高い制作費(毎号1,500円×110号)のためか?

いやいや、もっとシンプルな理由がありました。それは完成後のサイズ。

    • 高さ:53cm
    • 幅:58cm
    • 奥行き:52cm

...これ、どこに置けばいいのでしょうか。家の中で設置する場所がない。この現実の前に野望は打ち砕かれたのでした。

あーあ。


「週刊 安土城をつくる」、最新号は、本日8月17日発売の第81号。組み立てはどこまで進んだかとみれば、「四階南側の大破風をつくる」だそうです。うーん、なんか見るとクヤシイ。

最後に、リアル安土城、天主台の写真。奥から入り口方面を見る。天主の礎石が並んでますが、サイクンは登山用の杖で熱心に何かを書いている模様。