もう何十年も、日曜日の夜には大河ドラマを観るのがデフォルトという生活を送ってます。もっとも、若い頃は日曜の夜に家に居ない事も多く、見逃したモノも多いのだけど、85年にビデオを導入して以降は、ほぼ全部観てる*1。
今では、BSでも時間をずらして放送しているので、ウチでは去年からBS hで6時からの放送を観るようにしてますが、日曜8時という伝統的な枠の刷り込みは強いですよ。
7時半の時点で「大河を見たいから外食は止めよう」なんて言ってたし。6時の分が既に録画済ですって(笑)。
さて、今年は浅井三姉妹の末っ子、お江の方の物語。なんか私的にはお江与という名前がなじみがあるけど、まあその人のお話。
で、先週、第1回目を観ていてびっくりしたのが、最初のシーンに焼け落ちた安土城天主が映った事。
最近の大河ドラマは城CGの出来がとても素晴らしく、天地人の大坂城や、龍馬伝の江戸城など涙モノのカッコ良さでした。
ちなみに、今回のオープニングのタイトルバックでは、最後に江戸城が出てきますよ。江戸の町を東の空から遠望するアングル。江戸の町の向こうには富士山が見えます。
江が住んでいた時代の江戸城でしょうから、天守閣は初代の慶長天守と思われます。黒いです。
しかし、そう来たか!いままでの大河で、焼失後の城がこんな形で映像化されたことがあったろうかね?全部観たわけじゃないから分からないけど、たぶん、ない。
天正11年のシーンなので、タイミングとしては、信長暗殺から市が柴田勝家と再婚する間。この時期、市と三姉妹は安土城に住み続けていたという事でしょう。
安土城天主と本丸は、山崎の合戦後に消失(原因不明、諸説あり)してしまうけど、城攻めによる落城ではないため、城の残りの部分、山麓にあった屋敷などはそのまま機能していたであろうと云う点をうまく使った演出でした。
ちなみに、焼ける前の安土城はこちら。第2回で、市と三姉妹が安土城に呼び寄せられた時に登場。安土の町から城を望む。
遠景なので、細かい所はごまかしつつも、全体の雰囲気を再現してみました、という所でしょうか。うーん、こんなに石垣多いかなあ?ちょっと過剰演出かも。
ところで、ドラマの中では、三姉妹が安土城天主の中を案内してもらっています。最初のシーンは上二重の朱塗り八角形の部屋。
ああ、これは「安土城天主 信長の館」に保管されている、原寸復元部分でロケしたんだね。
なんか、もう、あそこに入れてうらやましい!と、とっさに思った(笑)。いいなあ。最上階からの琵琶湖の眺めもキレイにCG処理されて、当時はかくあったろうという素晴らしさ。今では琵琶湖は安土城から遠く離れてしまったからね。
このドラマでは、これからいろんな城が出てくるだろうから、実に楽しみ。もう身悶えしながら楽しませていただきます(笑)。
しかし、お江さん、「天正の始め頃の生まれ」と信長のセリフにあったけど、これはこの回のセリフとしては不適当では?!
だって、それを言ったら、この時点、つまり天正7年の時点で、彼女はまだ6歳か7歳である事がバレちゃうよ。
と言ったら、第2回の江と信長との問答を観たみなさん、改めて驚きませんか?
第1回目で江が生まれ、小谷落城。第2回は、あれから時が経ちまして、とウヤムヤに出来たはずなのに(私がそうだ。笑)、その辺の厳密さを問わないのは大河ドラマのお約束なのに、わざわざ視聴者に気付かせてしまうなんて。
でもソレを言い出したら、年齢設定的に各方面で破綻が(笑)。特にこの人。家康がいきなりイヌになったらどうしよう。
秀吉「まさか徳川殿がイヌになるとはなあ」
家康「それがしもビックリでござる」
(石垣山から小田原城を見下ろしつつ...)