先日、ETVをつけっぱなしにしていたら、いきなり城の番組が始まったのだ!
世は、まさに城ブーム。「直伝 和の極意」では、気鋭の"城博士"、奈良大学教授の千田嘉博さんを講師に、名城とされる城と城下町を城を頼みとする武将の視点でめぐり、「新たな城鑑賞のポイント」をお伝えしていきます。また、古地図の読み方、城写真の撮影、模型づくり、縄張り図の作成…と、名城を味わい尽くす、さまざまなノウハウを伝授します。
日本100名城スタンプラリーのおかげで、サイクンも巻き込んで城訪問が出来るようになった。きっと同様なきっかけで城に興味を持ち始めた人も少なくないのだろうと思ったけれど、世の中、それだけでは済んでいないような気もしていたのだ。
気が付けば、城関係の書籍がたくさん出版されているし、訪問先の城でも、訪れる人が多数。有名どころだと、大混雑レベルの人出があったりする。
ひこにゃん人気の彦根城では、天守閣へ入るのに1時間待ちの行列が出来ていたのだ。小学生の頃から城訪問をしているけど、こんな体験初めて。
そこに、NHKから堂々の「城ブーム宣言」ですよ。そうか、そうなのか。そっちがその気なら、こっちもそのつもりでゆくよ(どこへ?)。
で、どんな番組なのか。
これが実によく出来た番組でして、城鑑賞のポイントなどを実際に現地で説明してくれたりするのだけど、これ、けっこうマニアックな視点も伝授されてたりしてびっくり。
各回、いろんなテーマがあって、例えば第1回の姫路城では「城歩きの道具」として、
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- 歩きやすい靴…ちゃんと観てまわると、けっこう歩くので
- リックサック…撮影したりメモを取ったりするのに両手を空ける
- 城の配置図、縄張り図など…見どころを見逃さない
- 方位磁石…実際の遺構や地形と地図を対応させるのに便利
- ノートと筆記用具…気付いた事をメモ。理解も深まり、後で調べる事もできる。
- カメラ
- ものさし…撮影時に大きさが分かるように
なんて丁寧に教えてくれてます。第2・3回の熊本城では、お城を撮影する時のポイントについて、第4回名古屋城では、実際の遺構と古絵図を比べて、元の姿に思いを馳せるなんて技にまで言及してます。
講師は奈良大学の千田嘉博先生で、歴ドルの美甘子さんとお城めぐりをして行くんですが、この千田先生がうれしそうに説明する様子がまたイイんです。しかし歴ドルって。
で、なにしろNHKの講座モノなので、さっそくテキストを購入。
直伝 和の極意 体感・実感!にっぽんの名城 (趣味工房シリーズ)
- 作者: 千田嘉博
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2010/12/24
- メディア: ムック
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この先の回で、「模型をつくる」ってテーマがあって、そのための、上田城のペーパークラフトがついてます。
この本自体、お城の解説本としてよく出来てるように思うけど、やっぱり番組の映像が持つ説得力はスゴイ。同じような本を何冊か持っているけど、映像による実写と解説の強力さを、つくづく思い知りましたよ。
このシリーズを全部観れば、かなり城知識が身に付きそうな予感。試しに一度観てみては?