GIANT KILLING

もうすぐサッカーW杯が始まりますが、最近の日本代表戦の成績が芳しくないせいか、いままでのW杯と比べて、世間ではどうもいまひとつ盛り上がりに欠けているようです。そんなに熱心なファンではありませんが、私もそんなひとり。

なんとなくパッとしない岡田ジャパンにクサクサしているせいか、今月はサッカーではもっぱらマンガの方でワクワクさせてもらってます。

GIANT KILLING(15) (モーニング KC)

GIANT KILLING(15) (モーニング KC)

弱者の戦略が強者を倒す。"It's ジャイアントキリング!!"

低迷を続ける日本の弱小プロサッカー・クラブETUに一人の男が監督として迎えられた。男の名は、達海武(たつみ たけし)。

イングランド5部のアマチュアクラブを、FAカップでベスト32に導き、プレミアリーグのクラブをギリギリまで追い詰めた手腕の人物だ。

そんな彼に古巣のクラブが白羽の矢を立てた訳だが、チーム内は開幕前から騒動ばかり、果たしてこの起用は吉と出るか、凶と出るか!?

これ、4月からNHK BSでアニメになって、GWのアンコール集中放送を観たんですが、あまりに面白くて、マンガ喫茶に通って原作を読み倒しましたよ(笑)。

Giant Killingとは、「番狂わせの大物喰い」の意。弱いチームが強豪に打ち勝つさまで、「サッカー競技は、スポーツの中でもっともジャイアント・キリングが起こりやすい」と言われているそうです(ジャイアント・キリング wiki)。弱小プロサッカークラブ、East Tokyo Unitedを舞台とした物語。

面白いなと思うのは、あくまでも監督が主人公である事。と言って、ガシガシと理論的に戦略や戦術を語りまくる訳でもなく、プレイヤーの能力との有機的な結びつきを重視した戦い方を考える、というような印象を受けます。

サッカーにそんなに詳しい訳ではない私のような読者には、サッカーの監督ってこんなこと考えてるんだー、という新鮮さがあります。「のだめカンタービレ」が、音楽マンガとしては、おそらく初めてプレイヤーではなく指揮者に光を当てて、音楽の中でどう云う役割を果たしているかを紹介したのと同じような感覚ですね。

そのような視点の新しさだけでなく、この手の作品は、それとなく「みどころ」を教えてくれるのも、私のような初級者には助かります。ともかく、読んでいてどんどん引き込まれる感じ。最後まで目が離せないよ、という訳でしばらくマンガ喫茶通いが続くでありましょう。

あとはリアル日本代表が、負けてもいいけど(出来れば勝って)面白いゲームをしてくれたら言うことなし。Good Luck!