なんのマネだ

先日、なにかの映画だかドラマを見ていて「なんのマネだ」という台詞があったのですが。ふと気づくと、この手の脚本の世界ではよく出てくるのでそう違和感はなく耳にしている言葉ですが、実生活ではなかなか耳にする機会のない言葉ではないですか?

「よしんば」とか古い言葉ではままあることかも知れませんが(私は使いますけど、よしんば)、それとは明らかに違うようです。いうなれば、フィクションの世界のみで頻繁に使われる、というような位置づけかと。

使われるシチュエーションとしては、裏切りや反抗という事態が多いイメージがあります。たとえば、「ブルータス、お前もか」という有名な台詞の直前に発していそうな感じ。実際使う機会がないのは、そのようなドラマティックなシチュエーションが自分の日常に欠けているから、ということもあるかもしれません。

しかしよくよく見てみると、この「なんのマネだ」という言葉、なかなか味わい深いモノを感じます。意図としては、どういうことだ?てな感じなんでしょうが、イキナリのマネ者呼ばわりもステキ。さて、そう気づいてみるとガゼン日常でも使ってみたくなるのが悲しいサガでして、最近、なにかとこの言葉を口走る頻度が高まりを見せております。さすがにウチでだけですが。