こちらサンダーバード2号。イカスぜ!

えー、サンダーバードの皆さんがなぜ了解の意でFABを使いまくるかの根拠はナゾのまま(2005-02-02 FABの謎)でありますが、今回はエントリーのタイトルを私なりの解釈(笑)による意訳使用例とさせていただきました。

さてサンダーバード。好きな人にはたまらないであろう一冊をご紹介いたしましょう。

"Thunderbirds" FAB Cross-sections

出ましたね。FAB。この本はナニかというと、「図解・サンダーバードのメカ&基地」といったものです。早速中身を見てみましょう。

サンダーバード秘密基地 − トレイシー島




はい、トレイシー島の全貌と、サンダーバード1号、2号の格納された辺りの詳細図です。
トレイシー島にお住まいなのは以下のみなさん。

子どもの頃、サンダーバード秘密基地を持っていたのが自慢のみんですが、その模型ののっぺりした感と比べると、この図ではかなり「山」な感じがしますね。皆さんが住んでいるヴィラは海抜100メートルぐらいになっていそうな感じ。

ラウンジには、いつもバージルが弾いている白いグランドピアノが見えます。しかし壁一枚向こうに1号がスタンバって居るのと対照的に、2号は遠い。ページの折れ目で見難いですが、一番てっぺんの崖下に居住スペースであるヴィラがあり、島図の一番下に2号の格納庫があります。バージルはどんだけひっくり返ったまま滑り降りなきゃいけないのか(笑)。

サンダーバード1号(部分)


国際救助隊の移動司令室、サンダーバード1号です。各メカのページにはそれぞれ「技術情報」が記載されていて、写真では読みにくいですが、ここでは以下のようになってます。

技術情報

  • 全長:115フィート
  • 翼幅:80フィート
  • 直径:12フィート
  • 重量:140トン
  • 最高速度:時速15000マイル
  • 最高高度:15万フィート
  • 航続距離:究極
  • 動力:原子融合炉
  • エンジン:
    • 可変サイクルガスタービンエンジン×4
    • ブースターロケット×4
    • 起動・発信・可変サイクルガスタービンエンジン運行のための高パフォーマンス維持ロケット用可変モードエンジン×1
    • ロケット・空中停止可変サイクルガスタービンジェット用垂直離陸可変モードエンジン×1
    • 回転軸調整ジェット×前20・後25
  • パイロット:スコット・トレイシー

それにしても、人スペース狭い。

サンダーバード2号


お待ちかねのサンダーバード2号。コンテナ装着シーンや発射シーンは胸がときめきましたね。その昔、プラモデルを作ったという人は多いと思います(笑)。この本全体がそうですが、実に細々とした図解&説明です。興味のある方は、やはり実物を入手して、じっくりと堪能していただきたいですね。

サンダーバード2号が運ぶアレコレ


そして、サンダーバード2号のコンテナで運ばれるいろんな乗り物たち。どれがいつ使われたか、分かりますか?
POD VEHICLEって、昔からそう呼んでいたかな?いずれにしても日本語吹き替えじゃ分からないけど。そのうち原語チェックしてみよう。


そして出ました、ジェットモグラ。やはりこれはその他の乗り物とは別扱い。原語ではThe Moleです。直訳でただ「モグラ」じゃ締まらないし、地下ドリルとかなんとか機能的な名前を付けられてもおかしくないところですが、当時の日本国は怪獣物が全盛、という状況がジェットモグラという名前を生み出す土壌としてあった、てな想像が膨らみましたよ(笑)。

サンダーバード3号(部分)


宇宙ロケットの3号ですが、同じような形の1号と違い、人スペースが充実してます。この図ではそこの辺りをクローズアップ。人スペースであるキャビンは4層に分かれて、一番上がコントロールルーム、その下が5号用の日用品等がしまわれた倉庫、その下がトイレやシャワーバス付寝室、一番下がラウンジ。

サンダーバード4号


たぶん妄想ではないと思うのだけど、ポール・マッカさんは、このサンダーバード4号を見てYellow Submarineってアイディアを思いついたんだろうなあ。時期的にもちょうどサンダーバードとかぶるし。曲の内容では、こんな小型艇ではなくて大きな潜水艦だけど。

サンダーバード5号


宇宙空間でただひとり任務についている、トレイシー家の次男ジョン。時々5男のアランが交代しくれますが、地球の安全を守るためとはいえ、なかなかにハードな勤務形態です。
5号のすごい所は、世界中のいろんな言語による通信をすべてモニターしているという処理能力です。その中から「help」「emergency」という言葉を含むメッセージを選択・記録し、自動翻訳するというすばらしいシステム。
あとは、なんと言っても3号とのランデヴー。当時の宇宙開発のトピックがうまく反映されています。wikiさんによれば、世界初の宇宙ドッキングは1966年3月16日。まさに旬な機能設定。

ペネロープ号


正式名称は「FAB 1」です。これ、6輪車ですが、ロールス・ロイスだそうです。ロールス・ロイスという設定については、正式にロールス・ロイス社からからのライセンスと許可をもらっているそうですよ。運転手パーカーがページの折れ目に隠れてしまっているのが惜しい(笑)。
1965年当時、このピンクボディーなロールス・ロイスの登場は、後のジョン・レノンサイケデリックペイントなロールス・ロイスのトリガーになった、かどうか。


本にはまだ、ペネロープのお屋敷や、FAB 2、レスキューされた側の、ロケット「太陽号」、4本足走行の妙な戦車「ゴング」、大型伐採車「クラブロガー」の図解があります。
興味のある方は是非どうぞ!と思ったら、amazonさん(米・英・日)には、もう中古しかない気配。うーん、私も買ってから2年経ってるし、情報遅過ぎだったか...