ナクソスで聴け

ナクソス、って音楽のレーベルです。クラシックのCDを買う人ならご存知かと。お店によっては専用コーナーがある事もあります。

どんなレーベルかと云うと、一口で言えば廉価盤のレーベルと言えるんですが、ちょっと中身が他と違っています。メジャーレーベルのレコードが再々々々販売ぐらいで型落ち値下げしているのと違い、新譜でも演奏者が無名だったり、内容がめずらしかったりする、かなり個性的な内容のカタログになってます。wikiさんには以下のような記述があります。

ナクソス (レコードレーベル) - Wikipedia

    • ナクソスが活動を始める以前の大手レーベルは、有名なスター演奏家を起用することで販売数を伸ばしていた。しかし、ナクソスはこれとは逆に、無名でも実力のある演奏家を起用することで価格を低く抑えることを志した。
    • ナクソスの最大のポリシーとして、「一度市場に出したCDは廃盤にしない」点がある。しかし最近は、極初期の録音は質の問題もあるのか、入手できないものもある。(最近、「できるだけ廃盤にしない」に変わった)
    • 他の会社でチャンスに恵まれなかった演奏家たちが、ナクソスで開花したケースは多い。

私も、好んでナクソス盤を買うので、そこそこな枚数持ってます。やはり聴いたことのない曲をたくさん仕入れるという買い方が多く、マニアック&安いのが大いに助かります(笑)。中には日本人作曲家の作品をリリースするシリーズもあったりして、正直、ナクソスって何者?!と思ってました。

思ってました、というのは、今日になってナクソスのあれこれを調べて、初めてこんなレーベルだったんだー、と知ったから。そのきっかけとなったのが、本日購入したこの本。

西洋音楽史I―バロック以前の音楽 (NAXOS BOOKS DISCOVER)

西洋音楽史I―バロック以前の音楽 (NAXOS BOOKS DISCOVER)

地元に新しく本屋が出来たので覗いてみたら発見。まずタイトルに引っかかったんですが、それ以上にびっくりしたのが、おなじみのロゴとNAXOS Booksの文字。ナクソスって、本も出してたの?!まだ「I バロック以前の音楽」と「II バロックの音楽」しか刊行されていない様子。中世音楽好きなので、Iだけでいいや、と思って買ってきました。

ところが、さすがと言うべきか、本の中で言及される作品の音を、ウェブで聴くことが出来るようになってましたよ。この本だけで37曲。なんかバロック以降も買ってみようかという気になりますね。

さらに!ナクソス・ミュージック・ライブラリーなるものを発見。上記の音源もこの中に含まれるらしい。

NML、最高のオンライン音楽図書館

ナクソス・ミュージック・ライブラリー (NML) は、クラシックを中心とする膨大な音源が聴き放題の、定額制インターネット音楽配信サイトです。非会員でも全曲無料試聴が可能。月額1,890円で会員登録をすると、全てをノーカットで聴けます。

現在の配信CD枚数:41,408 (594,876曲)
現在の参加レーベル数:229

http://ml.naxos.jp/

個人で月額1,890円はちょっと痛いけど、「大学図書館公共図書館利用に特化した、様々な追加機能があ」るそうです。先日もちょっとだけ触れたけど(図書館を利用する)、今、図書館でCD貸し出すのってどうなのかな?という気がしているので、個々の図書館が在庫を持つ、というような問題も含めて、こういう形でのストリーミング配信サービスって魅力的。

それにしても、いろいろ知って、改めて、ナクソスって何者?!と思うなり。