山賊

子供のころ、具体的には1972年ですが、車で九州−岡山−九州−東京というコースを移動したことがあります。そのときに家族に大好評なドライブインがありました。

それは「山賊」という店で、場所は国道2号線を岩国から少し下ったあたりの山の中にあり、合掌造りを思わせるような(しかしそれほどは大きくない)藁葺きの大きな建物で、いかにも山賊然としたカッコイイつくりに惹かれて立ち寄ったのがきっかけで、以後その場所を一往復半する間に毎回立ち寄ることになったのでした。

見た目だけではなく、店のメニューも野性味あふれるようなものだったと記憶していますが、お気に入りで毎回食べていたのは「山賊にぎり」というモノでした*1

それは大きなおにぎりの中に具が三つはいっているというだけモノだったのですが、当時はかなり斬新な感じがして、しかも美味しかった。当時その建物と共に、子供心にかなりインパクトがあったものです。

以後その場所に車で行く機会もなく30年程経ってしまいましたが、最近セブンイレブンで「山賊」というおにぎりが売られています。三種類の具が入っている大き目のおにぎりというところまで一緒。

「山賊」で食べたときはもっと大きかった記憶があるけれど、なにぶん子供だったので単に大きく感じていただけかも。しかしそんなことはもはや些細なこと。さてこの一致は偶然なのか、それともあのドライブイン「山賊」が実はメジャーな存在だったのか。

*1:山賊むすび、だったかも?