ウォーリー!

プロ野球の巨人で首位打者を3回獲得するなど活躍し、中日監督としても巨人の10連覇を阻んでセ・リーグ優勝を果たした与那嶺要(よなみね・かなめ、本名ウォレス・カナメ・ヨナミネ)氏が2月28日午後9時45分(日本時間1日午後4時45分)、前立腺がんのため米ハワイ州ホノルルのシニアホームで死去した。85歳だった。葬儀は今週末にホノルルで行われる予定で、後日、東京でお別れの会を開く。喪主は長男ポール氏。(時事通信)


私たちの世代にとっては、とっても偉大な野球の人、ウォーリー与那嶺氏が亡くなりました。

実は私、以前、喪主ポール氏の経営する会社で働いておりました。ウォーリー氏が日本のプロ野球界でブイブイ言わせてた頃、長男のポール氏は日本で学生生活していたと聞いたことがあったので、ある会でみんなでワイワイ飲んでいる時に、ポール氏に尋ねてみました。

「ポールさん、実の父親が『巨人の星』に出てるって、当時どんな感じでしたか?」

当時放送されていた「巨人の星」には、実在の選手なども登場していた訳ですが、しかし実際に大人気番組に肉親がアニメになって登場するなんて、とても稀有な体験です。つい訊かずにはいられなかったと*1。それに対する、氏の答えはこうでした。

「うーん、本物のオヤジは、あれほど日本語がヘタじゃなかったよ。」

なるほど。やはりただの視聴者には思いもよらない答えでありました。飄々としつつジャイアンツの前に立ちはだかる知将。当時のコドモ達にはあのアニメのイメージが結構強かったよなあ...ウォーリー氏のご冥福をお祈りいたします。

*1:いくら飲みの場とはいえ、社長にこんなおバカな事を訊くのは、私の役目かなーと思った。