インドのこと その5 リクシャ

インドに行くと、どんなお大名ツアーだったとしても自由行動で一度や二度はお世話になるんじゃないでしょうか、リクシャ。

いわゆる人力車ですが、しかし日本語の人力車が語源とはよく言われながら、でもなぜそんなところで日本語が?と思うのは私だけでしょうか?

人力車というものは、その字のごとく人力で動く車。車屋さんに曳いてもらって移動するわけですが、インドのリクシャは、昔ながらの自転車人力車と、エンジンのついたオートリクシャの2種類があります。

ちょっと不思議な感じがしますが、人力とエンジンでは、エンジンの方が料金が高そうな気がするんだけど、これがそうでもない。

ホントはオートの方が高かったのかもしれないけど、そんな誤差も飲み込まれるほど、私がボラれていたという可能性もありますが(笑)。

しかし、リクシャはなにかと便利に数多く使っていたので、実際の所、料金交渉はお手の物でしたよ。それでもインド人よりは少し割高だろうなと思ってたけど、観光客としてはかなりタフだったんじゃないかしら。

料金交渉は、乗る前に車屋さん、インドではリクシャワーラー、と必ず行います。どこそこまでいくらで、という話をする訳ですが、ここで合意しないと乗らない。

時々、乗ってからいろんなオプションを出して余計に払わせようというワーラーも居ますが基本受け付けず。それで言い合いになった事も何度か。

でもインドって口論についてはおおらかなカルチャーがあるみたいで、言い合いになっても険悪なムードにならないのでいいかも。この話はまた別の機会に。

でも時々、取り決めた値段より多く払ってあげたいなと思うときがあって、それは人力のじいさんワーラーが死にそうな様子で自転車をこぐ様子に直面した時。

正直、痛々しくて罪悪感いっぱいな気分になりますよ、これは。何度かそんな思いをして、リクシャを選ぶ時はなるべく若者かオートを選ぶようにしたのだけど。

でもコレって、実はじいさん的には迷惑なメンタリティーなんだろうなーと。実際仕事が減るわけだし。

いやでも...この気の弱さは、典型的な日本人。インド人はあまり気にしてないんだろうな(笑)。