やっとここまで来た iPhone 4、あるいは、或るモバイルデバイスユーザーのぼやき

5年ほど昔、日本ではどうしてスマートフォンの人気がイマイチなのか?と呻くようにつぶやいていたあの頃。

当時の私は、ソニーのクリエを使用してました。主に使っていたのはこの2機種。

単体デバイスとしてはとても優れたモノでしたが、いかんせん通信機能が弱かった。両方とも先進的ともいえる無線LAN機能があったけれど、残念!当時はまだ公共無線LANサービスが使える場が少なかった。ちょっとだけ、まだ早かった。

そればかりか、世の中的には、PDAというデバイスの人気がどんどん落ちてしまっていた。ついにソニーもクリエの新規生産を止め、PDA市場からの撤退を決めた。日本人はPDAを便利と思わないのか?!と驚いたけれど、現実に日本のPDA市場は消えたも同然になってしまったのだ。

一方で、日本のケータイはどんどん高機能になってゆき、モバイルデバイスとして完全に主流となった。でも画面も小さいし入力もしにくい、ネット機能も中途半端と、デバイスとしては不完全なモノとしか私には思えなかったし、おまけに進化の方向が私のニーズと合っていなかったため、まったく入れ込む気がなかった。

ひとつには、PDAとケータイを合わせたような、スマートフォンの時代が来るだろうという予測があった。でも予測はしたけれど、海外では人気あるようなのに、日本ではあまりニーズがないというマーケティング結果でもあったのか、どのキャリアも全然やる気がないようで、便利なモバイルデバイスを渇望していた私は、絶望のあまり冒頭のうめきをもらしていたのだ。


そこに救世主登場!ウィルコムW-ZERO3!やっぱりヒトはこういうモノを求めていたんじゃないの?と思うほどの人気ぶり。

ていうか、これも新規参入のウィルコムだから出来たんだろうと思ってます。既存の大手キャリアは硬直しすぎ。彼らのビジョンからは、このようなマーケティング判断や戦略は出ようがなかったのだろうと。

で、私はさっそくW-ZERO3を買い求めたかと云うと、買ってないんですね。でも後続機のW-ZERO3[es]は会社でお試し購入して、ほとんど私物のように使ってました(笑)。特に旅先で、時刻表をチェックして移動プランをすぐ修正したり、地図代わりに使ったりと、情報収集に大活躍。

あと、この頃には、私は自分のケータイをいつも首からかけて使うようになっていました(現在も)。実にカッコ悪いんだけど、何度か立て続けにケータイを紛失してとても困ったので、もうこうするしかないとやむを得ず。

<----これぶらさげてます

そのために乗り換えられなかった、という点もあります。W-ZERO3は、首からかけるには重すぎ(笑)。あと、実際にやってみて分かったけど、日常でいつも首にかけていると、ケータイがかなりあちこちにぶつかってボロボロになるのだ。その点でもスマートフォンを首からぶら下げるのはリスキー。

なので、iPhoneが登場した時、大いにココロ踊ったけれど、乗り換えはしないことに。iPhone首から下げてる人なんて、見たことないでしょ。重いし、すぐ壊れちゃいそう。

もうひとつ、今使っているおサイフケータイにどっぷり依存してるので、何か代替出来るものがないと離れられない。具体的には、モバイルスイカとエディ。もはやコレなしではストレスを感じる体になってしまったのだ。くっそー、iPhoneFeliCa搭載だったらなあ...


そしてiPad。私が選ぶのは、これか?!と胸がざわめく。Felica付きケータイはそのまま使い続け、あくまで進化したPDAのようにiPadを使う。悪くない。ただ、持ち歩きにはちょっと大きいか?それに通信費は高く付きそうだよなあ、ケータイもソフトバンクなんだから併用割引ないのかなあ、とぼんやり購入を検討している所に、これだ!

ああ、なんかもう、おサイフケータイ捨てても良いような気になってきた(笑)。

でも。やっぱりFeliCa搭載してくれないかなあ。ていうか、FeliCaという規格が気に入らないのなら、アップル独自の何かでもいいけど。iPhoneが採用した時点で一気にソレがデファクトスタンダードになる可能性も高し。

結局、現行ケータイ+iPad、もしくは、iPhone 4への乗り換え、今の時点ではまだ決断できないけど、昔を思えば、なんとも贅沢な悩みであることよ。

さて自分はさておき、とりあえず、我がサイクンにはモーレツにiPhone 4をプッシュ中(笑)。彼女のケータイの使い方は、明らかにiPhone向きなので以前から薦めてたけど、今から3G買うなんてあり得ないでしょ。