こんなニュースを見つけました。
神戸市中央区の神戸地裁正面玄関で25日夜、焼身自殺を図った兵庫県三田市の無職の男性(85)について、生田署は26日、男性が搬送先の病院で死亡した、と発表した。
男性は、「カバンの中に遺書がある」などと叫びながら、プラスチック容器に入っていた液体をかぶり、火をつけており、国を相手取った民事訴訟を同地裁に起こしていたとみられ、「判決に納得いかなかった」と話していたという。
まさに命がけの抗議かと思います。命まで投げ出すとは、よほど判決内容が不服だったのでしょう。が、気になるのは、その訴訟内容とどんな判決だったのかが、ニュースではまったく触れられていない点です。
そんな事が気になるのは私だけ?でも命を捨ててまで抗議してるんだから、抗議内容ぐらい伝えてやれよ。と思うのはおセンチ?
世間の注目を浴びているような案件であれば、あまり妙なことをして世論を敵に回したくないけど、そうでなければ、お上の威光を振りかざすような事があり得るような政治家であり役人である社会。ちょっと穿ってるかもですが、実は今そんな社会に生きているんだという気持ちが、自分のどこかにあります。
報道にはないため、どんな訴訟なのか分からないですが、ひょっとしたら、社会の関心を喚起するようなトピックかもしれない。もしそうなら、被告の国としては、寝た子を起こすような事はしたくないだろうなあ。
抗議自殺した方は、自分の命を捨ててまで自分の義を社会に訴えたかったのか。それともあまりの憤りからの激情に押し流されたのか。
まあホントはどうだか分かりませんが、訴訟情報の欠けたニュースには、どこかに妙な意向でもあるんじゃないかと穿った気分にさせられますよ。でも実は全然社会性の無い訴訟かもですが。