危険水域?

4月中旬の大きなニュースとして、内閣支持率がいよいよ3割を切りそうだというものがありましたね。支持率が3割を下回ると政権維持が困難になると。各メディアは支持率3割割れの状態を「危険水域」と呼んでいました。

ここで鳩山政権に何かを言いたい訳ではなく、メディアのエライ人に聞きたいんだけど、危険水域って、どういうことなのよ?どこが水域なのか、なんで水域なんて言い方を使う必要があるのかと。こんなヘンな日本語をメディアがこぞって使用して、しかも世間は当然のように受け入れているのが、なんとも気持ち悪いんですけど。

似たようなモノで、「トップバッター」なんてのもありますね。一番手だと、誰でもたちまちバッターにされてしまうという妙な言葉(笑)。

最初はちょっとした諧謔として「そんな表現もしてみました」的なものだったかもしれないけど、また「言葉は厳密に使用しろ」などと言っている訳でもないんだけど、メディアが慣用句(?)みたいに無邪気に使っていて良いのかね、と。

これは言葉の使い方についての話だけど、メディアの基本的な姿勢と関係ないと言い得るかしら?例えば、世論の形成についてはどこの国でもいい加減な部分はあると思う。その中でも日本人は特にお調子者な感じがするんだけど、その原因は日本のマスメディアなんじゃないの?と実は少し疑っているのである。