細君

二十歳ぐらいのころ、たぶん漱石をまとめて読んだ影響でしょうか、自分が結婚したら、三人称で妻のことを「細君」と呼びたいなと思ってました。そのまま年を重ねて今に至っております。

世間ではよく「ヨメ」とか「奥さん」とか言っているようですが、私はどうもコレが苦手でして。なんか因循姑息な感じを受けるんですよね。といって「ワイフ」もご勘弁(笑)。
こうやって改めて考えてみると、「かみさん」「ツマ」なんてのは抵抗ないんですけど、例えば「かみさん」とかだと、どうも母親のことも「おふくろ」なんて言ってないと整合性が取れてないような気がして、「おふくろ」なんて呼ばない私としてはちょっと気後れを感じます。

「ツマ」なんてかなりフラットな言葉なのでひょっとしたら「細君」と併用してもいいなあなんて思いますが、やっぱり思い入れは「細君」にあり。

ところで、さる6月1日に婚姻届を提出いたしまして、私も実際に妻を持つ身となりました。いよいよ長年の構想を実現するときがキター!のですが、どうも弱ったことがありまして。それは現実の妻がどうも「細君」という表現にビミョーに合っていないんですね、これが(笑)。

「さいくん」には「妻君」という当て字もあるので、まあこれでゆくかなあ。