国歌やら国旗やら(jabberwock師匠へのコメント)

国歌や国旗なんてどうでもいいだろ、とはまったく私も同感です。しかしながら、どうでもいい、の内容がjabberwock師匠とちょっと違うかもなのでコメントいたしますです。

私がどうでもいいと思うのは、そこに暗黙のうちに(?)求められる忠誠とか崇拝とか、ってことで。もしくは不特定多数の自律的な支持がanthemになるとは思うけれど、その逆はどうなのかなと。

一方で、諸般の事情でどうせ「国歌」「国旗」ですよって人前に出さなきゃいけない(オリムピックとかね)のならば、ちょっとは気が利いていたほうが面白かろうとも思ってます。これでもアーティスト(笑)なので。

その点では、日の丸の意匠って、これ以上シンプルでわかりやすい(識別性)デザインがあるか?ってぐらい、並み居る国旗群のなかでもホレボレするほど洗練されていると思えるです。西洋に昔からあるようなゴテゴテしたエンブレム的なものはヤボだなあと、まあこれは単なる好み、もしくは日本的身びいきかもしれませんがね。

君が代については、日の丸の意匠のすばらしさほどの価値がない、と昔は思ってました。

が、ふと気づいてみると、他のアジア中近東アフリカなどの地域で、これほど自文化を反映した国歌ってそうないということに気づいてしまいました。なにしろ雅楽にむりやり西洋的オーケストレーションを施したシロモノですよ。出だしにも終わりにも西洋的な和音をつけられない。

その気になって聴いてみてください。どの非西洋諸国歌もほとんど西洋音楽のフォーマットになってますよ。

それってカッコ悪い、と私などは思ってしまいます。そんなに西洋音楽の普遍性とやらに賛同したいのかと。お前の中華思想とやらはどこへいったのかと(名指し。笑)。

偶然とはいえ、最初に西洋化したアジアの国である日本の国歌は、前例もないことだし、とりあえず自分たちのフォーマットで作る、という以外の発想がなかったための結果でしかないとは思うのですが、これが世界の人々が聴く機会(オリムピックとかね。笑)で流れるのは、ちょっと痛快でもあります。ほれほれ、これがアジアの国の国歌だよと。曲としては相変わらずつまらないと思うけど(笑)。

自分は民族主義者ではありませんが、西洋人に自分たちの基準がすべてだと思わせておくほどのお人良しでもない、ってことで。その点において、私は現日本国の「国歌」「国旗」を評価しておりますよ。

って、こんなに書くなら自分のブログに書いてトラックバックにすれば良かったかしら(笑)。

(結局コメント文字数制限に引っかかったので、やっぱりトラックバックとなりました。爆)