何度かここに書いたように、圧縮オーディオの曲間ギャップ問題には長いこと悩ましい思いをさせられてきました。MP3からOgg Vorbisへ移行することで、PCで再生する場合には問題なくなっていたんですが、ポータブルオーディオの方面ではどうも事態が好転する兆しがないなあと。それどころか、iPod以外の大容量HDDプレイヤーは軒並み撤退状態で、この方面での新展開もほぼ期待できずで。
それにしても、やはり世の中のユーザ達のほとんどは曲間が勝手に切れてしまうことについて、あまり関心がないのでしょうかね。もしニーズが大きければ、プレイヤーメイカーも黙ってはいないはずですから。
もっともニーズを認識していなかったとしても、作り手としてそのような「音楽プレイヤー」を製品化する事に問題を感じないのかしら?場合によっては音楽じゃなくなるってぐらいの根本的な欠点だと思うけど。それともあまり音楽自体には興味がないのか。
ところが世の中は動いていましたよ。プレイヤーメイカーがこの問題について何も手を打たずに放置していた中、オープンソースのポータブルプレイヤー向けファームウェアが開発されていました。それがRockboxです。
こいつはナニモノかと言うと、メーカーが提供したファームウェアの代わりに、よりステキな機能を提供してしまおうという代物です。
FAQによると、具体的にはこんな特徴があります。
現時点で、Archos、iriver、iPod、iAudioに対応しているとの事です。
で、さっそくRockboxをわが愛器アイリバーH140にインストールしてみると、見事に曲間ギャップ問題が解決してしまいました!ありがとう、開発に関係したエライ人々!もうアイリバーの公式ファームウェアに未練はありません。
しかし、これってiPodでも、Ogg Vorbisに対応して、しかもギャップレスになるという事だよなあ。それならiPodに移行しても良いかなあ?!ぐらいに思えるですよ。たぶんiTunesとの「ステキな」連携機能はなくなるような気がするけど、どうなのかな?