タバコ喫み

私は高校卒業直後からタバコを吸い始め、そのまま20年以上喫煙生活を送っていたのですが、ここ一年ほどはほとんどタバコを吸っておりません。*1

喫煙者がタバコをやめる動機と言うのは、ほとんどが健康のため、ではないかと思うのですが、私の場合は、自分が吸いたい時に吸えずに我慢するのがイヤだからタバコ自体をやめる、というのが最大の理由です。または、タバコを吸うことで余計な事をアレコレ言われたくない、ということですね。

昨今の世の中では、自由にタバコを吸うことが出来る空間は制限されるべき、という考え方が広まっており、そのような分煙という考え方には、私も元々賛成なのです。といって、タバコを我慢する苦しみまで是とするかというと、これは微妙なところだなと。

また、吸ってもいいけれど、周りの人に気を使ったりするのも疲れるし、ということもあります。とにかく、タバコを吸うという習慣にはある種のストレスが伴う社会になりつつある訳です。そんな中での、タバコをやめる、という選択です。

そのような動機なので、社会が喫煙行為に制限を求める動きが強まった頃から、何度かタバコをやめたことがありましたが、それまでそんなことはほぼ無かったのに、途端に飲んだ後に記憶がなくなる、という症状が出始めて*2、やむなく喫煙行為再開といういうような事を繰り返してました。ところがさらに年を重ねて、吸っても記憶がなくなる、というケースが増えてきたので、今では安心してタバコをやめてます(笑)。

追記:実はタバコをやめる状態に入ることは、案外あっさりできるんですよ。もちろん最初の数日はそれなりにツライのですが、それも一週間程度すれば乗り越えられると知っているので、気づかないフリして(笑)やり過ごすことができるのでしょう。

さて、今ではタバコを吸っていないとはいえ、実はいわゆる嫌煙家のみなさんの主張には簡単に同意できないことも数々あります*3。私としては、そんな議論を必要とするような問題よりも、単純に喫煙者のみなさんには、歩きタバコをしない、ポイ捨てをしない、禁煙スペースでは吸わない、周りを気遣う、というような最低限のマナーをしっかり守って欲しいと願うところです。むしろ本人のために。

個人的には、お昼ゴハンなど食べてる時に(特にカウンターなどで)隣でタバコを吸うのはご勘弁、と思うです。もし私が抗議したら「ああ、この人は嫌煙家なんだな」と思うかもしれませんが、それは違うぞ!喫煙常習時代から、それはイヤなの。

タバコのニオイと煙は、酒には親和性があると思うけれど、普通の食事にはなじまないのよ。ヤニのニオイのするラーメンを食べたいか?という事です。きみはタバコ吸いながら、そのサバ塩焼き定食が食えるのか?と。

さて、いままで、タバコを吸う、と散々書いてきましたが、ホントはこれは間違いで、本来タバコは喫む(のむ)ものというのが昔からの表現だそうです。嗜好品を楽しむという感じがして、私はこの言い方が結構好きです。

*1:ほとんど、というのは、最近飲む時にちょっと吸ったりするので。ここに至るまでの喫煙量自体も、ここ8年ほど禁煙を繰り返した(笑)ので減少傾向にあったわけです。

*2:それはタバコの所為ではないという声も多数ありましたが、その頃、飲んでも記憶をなくさないことが私の自慢でもあったし、喫煙再開すれば記憶喪失もなくなったし、本人の実感としてはそれ以外の何者でもなかったです。

*3:タバコに害が無いなどとは決して思いませんが。