ピアノのおけいこ

以前も書いたことがありましたが、学生時代にレッスンで習ったピアノ曲は、今ではすべて弾けなくなってしまいました。それどころか、最近ではシンセなどのやわ鍵盤ばかり弾いていたので、指もまったくピアノ対応しなくなっていたことに気づき。先年買ったディジタルピアノの鍵盤が重いなあと思っていたんですが、実は自分の指が衰えていたという。
これではイカン!と、つい先日からハノンとバッハのインヴェンションを弾くことを日課にしております。ハノンは今手元に楽譜が無いのだけど、ドミレミドミファソラファソファラソファミというやつだけ、繰り返し弾きまくってます。もうこれだけで両腕パンパンです(笑)。いかにピアノを弾くための筋肉が衰えていたかという事が実に良く分かる。いや、ホントはベースなどを弾いている時にも筋肉の衰えを感じていたんですが、ピアノでハノンのようなメカニカルな練習をすると、逃げも隠れもできませんって感じで。

でも昔と違っていいなと思うのは、ハノンみたいな退屈な練習も、デジピで音色を切り替えながら弾くと、ピアノだけの時より退屈しないでいいなと。今は、ピアノ、エレピ(ウーリッツアー系)、ハープシコードマリンバハモンド系、パイプオルガン、ストリングス、アタックヴォイスの8種類を順番に弾いてます。つまり上記のドミレミを8通し弾くと。

昔、夜中にヘッドフォンをして何か録音をしてた時、遊びでヘヴィメタみたいなドラム・パターンに合わせてハノンを弾いたら、気分はジョン・ロード的な楽しさで、ああ学生の時にこんな事が出来たら、もっとピアノがうまくなって居たかなあ(笑)、なんて思ったことがありますが、今でもこの方法を取り入れたらもっと楽しくなりそう。でもデジピ付属のメトロノームに合わせて、電源を入れただけでスピーカーの音だけで練習するという今のお手軽感も捨てがたし。

インヴェンションの方は4番。d-mollのやつ。昔カール・パーマーELPでやってました。シンフォニアは一曲(12番)しかやった事がないけれど、インヴェンションはずいぶんレッスンでやったはずなのに、もはや一曲も完奏できないという状態で、その中ではまだマシだと思われた曲を。

こういう、日常的に弾き続けられる曲を持っていると、簡単に指が死んだりはしないものですが、そのような反省も踏まえつつ、ソロピアノのレパートリーを少しずつ復活させてゆこうかと。サティとかなら今でも弾けそうだけど、ここはある程度メカニカルな負荷のあるものをと思ってバッハから手をつける事にした訳です。

ところでバンドマンのみなさんはあまり気づいていないかもしれませんが、実は世の中「楽器をやってるんだったら、なんか弾いてみてよ」と言われる機会は案外多いものです。日頃アンサンブルばかりやっていると、このような時に「実は一人ではお出しできるものがナイ」という事になりがちです。なので、若い頃は人前で演奏してもとりあえず何とかなるようなレパートリーの習得に励んでおりました(笑)。ギターとかならビートルズやS&Gなどの*1、そのままやってイケる曲、それでは傾向が限られるので、さらにはギター1本用にアレンジしたモノなどを仕込んでおりました。

ピアノというのは、基本的にはソロで弾くのが前提みたいな曲がほとんどですから、その点、俄然便利な楽器なわけです。またイチから出直しやー!状態ですが、なんかの時にさくっと1曲御披露できるような状態にまで復活できるよう、地道に練習を重ねますかね。楽器の練習には近道ナシってことで。

*1:ジム・クロウチは重要なレパートリーでしたが、このようなマイナーなヤツはウケを取れないので、自分のライブ以外ではあまりやりませんでした(笑)