インドのこと その2 トイレ

いきなりですが、トイレの話です。申し訳ない。かれこれ2年ほど前から、公私にわたってトイレは温水洗浄便座といいますか、いわゆるウォシュレット的なモノを使う環境にありまして、一度この世界に身を投じてしまうと、もうどうにも紙に依存した世界には抵抗を感じてしまうようになりました。インド人が水で洗わないと気持ち悪いと思う感覚が良くわかるという(笑)。

そんな状態でインドに到着して最初のホテルにチェックインした時、バスルームにそれらしい手桶があるのを発見し、なるほどコレか(笑)と思い、さっそく練習してみることにしました。右手に水の入った桶を後ろ手に持ち、水を少しずつ流しつつ左手で洗うと。最後に残った水で左手を洗う...なるほど、一応頭では理解しているのだけれど、実際にやってみると、なかなかシンドイ体勢を強いられる事が判明しつつ、なんとか要領を得て安心したのでありました。体勢的に負荷がかかったのは単に私のカラダが固かったためでしょうが、生まれてからずっとそうしてきたインド人であればカラダが硬くなっても問題ないことは明らかです(笑)。

日ごろ日本では温水で洗ってから紙を使って水気を拭うのですが、インド滞在中は洗いっぱなしで全く問題ありませんでした。その頃はまだそんなに暑い季節ではなかったのですが、やたらと空気が乾燥しいていたためでしょうか。雨期だとどうなんだろうか?

ちょっと予想外だったのが、どんな場所でもいつもトイレには清潔感があることでした。これは手動水洗方式で自由に水を使える環境にあるため、使用時にちょっとトイレを汚してしまった場合でも、さっさと水で流してしまうことができるからだと想像できましたが、この点では日本の公衆トイレの方が圧倒的に不潔だと思い、かなり意表を衝かれた思いが致しました。日本の方が文化的な生活を送っているなどと思い込んでいたらとんでもない、って感じですかね。