冬のロンド

真珠婦人」「牡丹と薔薇」などの名作を生み出してきた、ドロドロで有名な東海テレビ製作のCX系昼ドラですが、現在放送中の「冬の輪舞」、これが歴代の名作に恥じぬ、滅法イカシたドラマになってます。以下ホームページより「あらすじ」。

 貧村の漁師の娘・水島しのぶと大病院の娘・大丸千鶴子。
 このドラマは、この二人の女性の「魂の結びつき」を30年にわたって描く感動の物語です。女性同士の深い愛情の果てにある、性を超えた、人としての結びつきの深さ、愛のありようを世に問いかけていきます。
 昭和40年、大丸病院の伊豆の別荘で、女の子を出産した母・慶子は、その夜のうちに息を引き取ります。母乳を欲しがる赤ちゃんは、別荘の管理人・水島家に一時預けられます。水島家でも、母の静子が時を同じくして女の赤ちゃんを出産していたのです。しかし、静子が二人の赤ちゃんに母乳を与えながら大丸家の葬儀を待つ間に、事件が起きます。
 静子の夫・龍作が酔った弾みで熱湯をひっくり返し、大丸家の長女に火傷を負わせてしまったのです。慌てた龍作は、二人の産着を交換し、赤ちゃんを入れ替えて大丸家に渡すのでした。
 やがて成長した二人は、その秘密を知ることになります。自らの手では如何ともしがたい運命を呪い、お互いに憎しみ、恨み、嫉妬します。そして激しい愛憎の末に、お互いを認め合い、友情の絆が芽生え始めるのですが……。

今日で23回目を迎えましたが、すでにアゼンとするようなシーンの連続です。それにしても、人として、もうちょっと分別を持ったらどうだ?と言いたくなるような登場人物が多すぎるよ(笑)。このドロドロなドラマが戦前の少女小説の翻案だというからまた驚きです。

でも、ドロドロの中にも実は悪いヤツが居ないというのが、この手のドラマにしては妙があるかも。いや、とんでもない悪、というか、常軌を逸した無分別者が一人だけいるか(笑)。まあとにかく、実はイイ人達がくりひろげるドロドロというのが見所かと。そういえば「愛のソレア」もそんな感じだったかしら?

ところで、ヒロイン水島しのぶを演じているのは、5年ほど前のNHKの朝ドラ「すずらん」の主人公・萌の大人役、遠野凪子ではないですか。つうか、雰囲気が違いすぎて、初めのうちは気づかなかったぞ(笑)。「すずらん」を毎回観た私でもこのありさまでは、お茶の間のおばちゃん達はまったく気づいていないに違いない。

もう完全に目が離せなくなってしまった「冬の輪舞」、むりやり「りんぶ」と読ませてますが、つまりはロンドじゃんか。そのまま「冬のソナタ」のもじりなんですけど。センス良いんだか悪いんだか。いや、これこそ昼ドラというべきか。

ところでこれは余談ですが、ヒロインしのぶの恋人役の若者が、スピッツ草野マサムネに似てます*1

*1:というか、マサムネ似のスピッツ仲間、洋くんにはもっと似てます(笑)