治療はお早めに

さて、私は20代の頃とてもビンボー生活を送っていました。
(ついでですが10代の頃も、やはりビンボーでした)

どのぐらいビンボーかと言うと、歯が痛くても歯医者に行くお金がない(または惜しい)。歯が痛み始めると、正露丸を詰めたりウィスキーを口に含んだりして、半泣きでガマンしていたものです。

この時得た教訓。
・どんなムシバも山を過ぎると痛くなくなる(たぶん神経が腐っちゃうんでしょうねえ)
・痛くなくなっても、歯は確実に壊れて行く
・治療済みの部分でも悪くなる。

そんな生活を送っていたため、30代になる頃には、私の歯はボロボロでした。上の歯はほとんど全滅だったはずです。今までなんの治療も加えられずに残っているのは2〜3本ぐらいじゃないかな。前歯も欠けちゃってなかったし。

なぜか下の歯は元気でしたねえ。(笑)

余談ですが、前歯がないのは見た目マヌケ以前に超不便。ラーメンが食べにくいぞー(笑)。
(でも歯にはさんで手ぶらでタバコが吸えた)

そんな私が一念発起して歯を治しに行きました。当時職場で好評を得ていた溜池の「リー・デンタル・クリニック」。

結論から言うと、すべての治療が終わるまで、ほぼ一年ほどかかりました。費用総額は130万円ほど。毎月10万ずつの分割にしてもらいました。

主治医のリー先生は「いままでいろんな患者さんをみてきたけど、ミヤザキ(私だ)さん、あなたがチャンピオンです」と言い放ちました。私の治療時には、若手の先生も見学に立ち会ったりもしてました(もちろんリー先生が説明しながら治療するのだ)。いいケーススタデイだったんですねー。

写真とかも何回か取られているので、よく病院とかにも置いてある症例写真集に確実に使われているだろうなー。(笑)

手術も2回。いつもと同じ事をやっているような気がするんだけど、「手術」の時は口の所に穴の空いた、白い布をかぶるのです。

さすがに評判通り、リー先生は腕は確かだったようで、料金は少し他の歯医者より割高だったように思いますが、すっかり満足しております。

ちなみにリー先生によれば、治療済みの歯でも、かぶせモノなどは五年ぐらいが寿命のようです。なので、治療したから一生大丈夫と言うわけでは全然ないようです。本人は大丈夫と思っていても、内部で進行しているというケースはよくあるので注意!との事でした。

もちろんこれは医者のウデ次第なわけですが、彼は自信持ってましたねー。私に対して、仮になにもケアしなくても5年は大丈夫!と言ってましたから。もちろん、ちゃんとケアしろよ、って話だったのですが。
確かにもう5年以上経ってますけど、まだまだ平気です。

しかし、早いうちに歯医者に行っておけば、こんな事にもならなかった訳で。リー先生が直してくれた歯も仮に10年もったとしても、一年で13万円掛かっていることになるです。うーむ。