SHUREのイヤフォン

一般的に、ステレオ等で音楽を聴くときに、低音を強調するのを好む、という世の中の傾向があるように思います。

困るのが、そんな世相を表すように、ちょっとラジカセとかヘッドフォンとか買おうと思うと、不自然に低音の迫力を追求した(笑)製品が多くて、うんざりしちゃうなんて事が多いこと。

そんな私が使用しているのは、マイクで有名なメーカーSHUREのイヤフォン。

元々はステージ上での業務用モニターとして開発されたものです。ステージ映像などで、アーティストが耳の後ろからケーブルをまわしてイヤホンをしてるのを見たことはありませんか?アレです。

元が業務用なのでクセがなくて、情報量が多く高音に伸びがある、というあたりが選択のポイントでしょうか。あと遮音性の高さ。イヤフォンからシャカシャカと音漏れするのはカッコ悪いしね。

SHUREのイヤフォンといっても何種類とあるため、それなりにカラーの違いがありますが、値段が高い方が情報量が増える感じがするので、今では3万円ぐらいのモデルを使ってます。レコーディングで使っているソニーMDR-CD900STが2台買える(笑)。

【国内正規品】SHURE カナル型 イヤホン ブラック E4CN-J

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そんな素晴らしいSHUREのイヤフォンなんですが、一つだけ致命的な欠陥があります。それはケーブル。

ググればたくさん出てくると思いますが、イヤフォンのケーブル被覆が破れやすいのだ。おそらくはこんなメカニズム。

    1. 後ろから耳に掛ける形状のため、ケーブル上部にカーブがかかる
    2. 常用していると、このカーブ形状が固定化される
    3. 耳ウラから分泌される脂分によりケーブル被覆のビニールが硬化する
    4. 硬化したカーブ形状部分のビニールが柔軟性を失い、割れやすくなる

これって、被覆の材料を変えれば改善できそうだけど、そうでもないのかな?私の経験だと、大体1年ほど使用したところで破れます。

しかし。最初に買ったイヤフォンは1万円ちょっと。二つ目のイヤフォンは2万円弱。三つ目のイヤフォンは3万円ちょっと...被覆が破れるたびに買いなおしてきましたが、さすがに3万円のイヤフォンがトラブった時は、高額イヤフォンを1年でおシャカには出来ず、ダメ元でSHUREへリペア依頼を出しました。

とにかく同じようなトラブルがあまりに多いのでしょう、SHUREの方でも、保障期間内であればさっさと新品交換してたのでした。

リペアに出した「SHURE E4CN-J」はすでに生産中止になっていたため、同等品の「SHURE SCL4-K-J」を送られてきました。これが今使っているブツです。

今度は被覆が破れないように、使用後にギャツビーのフェイシャルペーパー*1でケーブルを拭いたりして大事に使ってましたが、やっぱり運命からは逃れられませんでした。

しかし、やはりSHUREのイヤフォンのトラブル対応を考えている人はいて、破れた被覆部分を自己融着テープでメンテするという方法を知りました。

とりあえずこんな感じで。あまり見栄えが良くないけど、機能的には問題ないので、気にしなければ問題なし。

といって、こんな高いイヤフォン、そうホウホイと買い換えられないし、そもそもそんなイヤフォンを1、2年で乗り換えるなんてあり得ないでしょ。

ところで、自己融着テープでメンテしたのは今年の2月ごろ。そのメンテ部分のテープが、この夏の暑さでグダグダになってしまい、さらにボロボロにになってしまった今日この頃。さあ困った?!

*1:ギャツビーのフェイシャルペーバー:数年前から、ウェットティッシュ代わりに、家で、外出時に、と手放せません。