一般的に、ステレオ等で音楽を聴くときに、低音を強調するのを好む、という世の中の傾向があるように思います。
困るのが、そんな世相を表すように、ちょっとラジカセとかヘッドフォンとか買おうと思うと、不自然に低音の迫力を追求した(笑)製品が多くて、うんざりしちゃうなんて事が多いこと。
そんな私が使用しているのは、マイクで有名なメーカーSHUREのイヤフォン。
元々はステージ上での業務用モニターとして開発されたものです。ステージ映像などで、アーティストが耳の後ろからケーブルをまわしてイヤホンをしてるのを見たことはありませんか?アレです。
元が業務用なのでクセがなくて、情報量が多く高音に伸びがある、というあたりが選択のポイントでしょうか。あと遮音性の高さ。イヤフォンからシャカシャカと音漏れするのはカッコ悪いしね。
SHUREのイヤフォンといっても何種類とあるため、それなりにカラーの違いがありますが、値段が高い方が情報量が増える感じがするので、今では3万円ぐらいのモデルを使ってます。レコーディングで使っているソニーのMDR-CD900STが2台買える(笑)。
【国内正規品】SHURE カナル型 イヤホン ブラック E4CN-J
- 出版社/メーカー: Shure Incorporated
- 発売日: 2005/12/16
- メディア: エレクトロニクス
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そんな素晴らしいSHUREのイヤフォンなんですが、一つだけ致命的な欠陥があります。それはケーブル。
ググればたくさん出てくると思いますが、イヤフォンのケーブル被覆が破れやすいのだ。おそらくはこんなメカニズム。
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- 後ろから耳に掛ける形状のため、ケーブル上部にカーブがかかる
- 常用していると、このカーブ形状が固定化される
- 耳ウラから分泌される脂分によりケーブル被覆のビニールが硬化する
- 硬化したカーブ形状部分のビニールが柔軟性を失い、割れやすくなる
これって、被覆の材料を変えれば改善できそうだけど、そうでもないのかな?私の経験だと、大体1年ほど使用したところで破れます。
しかし。最初に買ったイヤフォンは1万円ちょっと。二つ目のイヤフォンは2万円弱。三つ目のイヤフォンは3万円ちょっと...被覆が破れるたびに買いなおしてきましたが、さすがに3万円のイヤフォンがトラブった時は、高額イヤフォンを1年でおシャカには出来ず、ダメ元でSHUREへリペア依頼を出しました。
とにかく同じようなトラブルがあまりに多いのでしょう、SHUREの方でも、保障期間内であればさっさと新品交換してたのでした。
リペアに出した「SHURE E4CN-J」はすでに生産中止になっていたため、同等品の「SHURE SCL4-K-J」を送られてきました。これが今使っているブツです。
今度は被覆が破れないように、使用後にギャツビーのフェイシャルペーパー*1でケーブルを拭いたりして大事に使ってましたが、やっぱり運命からは逃れられませんでした。
しかし、やはりSHUREのイヤフォンのトラブル対応を考えている人はいて、破れた被覆部分を自己融着テープでメンテするという方法を知りました。
とりあえずこんな感じで。あまり見栄えが良くないけど、機能的には問題ないので、気にしなければ問題なし。
といって、こんな高いイヤフォン、そうホウホイと買い換えられないし、そもそもそんなイヤフォンを1、2年で乗り換えるなんてあり得ないでしょ。
ところで、自己融着テープでメンテしたのは今年の2月ごろ。そのメンテ部分のテープが、この夏の暑さでグダグダになってしまい、さらにボロボロにになってしまった今日この頃。さあ困った?!