ルチアーノ・パバロッティが亡くなりました。オペラなどでは男性はは女声を、女性は男声を好むのが一般的な傾向としてあると言われますが、私はテノールのハイトーンこそがオペラの醍醐味ぐらいに思ってまして、この人のハイトーン、大好きだったんですけどね。ついに一度も生で聴く機会がありませんでした。
と思っていたら、今朝になって、ナンシー梅木さんが亡くなったというニュースを発見。ああ、なんと。戦後活躍したジャズ歌手であり、日本人初にしていまのところ唯一のアカデミー賞受賞者という経歴の持ち主です。ワイドショーなどではほとんど取り上げられることがないので、知らない人も多いでしょうが。
映画『サヨナラ』での受賞だったので、てっきり細野晴臣の「SAYONARA」のオリジネーターかと思い彼女のCDを入手したところ、これは同名異曲であることが判明しましたが、それとは別にお目当ての「SAYONARA]もちゃんとカバーされておりました。
この時代ならではのエキゾティシズムがある音楽が私は好きなので、その辺も期待しつつCDを入手したのですが、米国でのファーストアルバムではその手の傾向もありつつ、ナンシー梅木という歌手はどちらかといえばオーソドックスな英語のスタンダードナンバーなどを歌うのがメインだったようです。
毎年アカデミー賞のシーズンになると、ナンシー梅木を取り上げようと思いつつ書きそびれる、という数年間でありましたが、ああ、残念。