ヘボン

いきなりですが、外来語、です。しょせん外来語は異国の言葉なので日本国内での使用に関してはオリジナルからの変形もやむなしと思いますが、誤読はちょっと趣が異なるかな?と思います。

シミュレーションがシュミレーションでもいいのなら、エレベーターがエベレーターでもチキンがキチンでも、それが日本国内で通用するならまったく問題ない、それが日本風だという事もできますが、いいのかな、それで、とどうしても思えてしまふ(笑)。

表記に関しては、オリジナル云々いうならもっと極端なやり方をしてもいいかとも思ってます。明治初期の頃の本にThank Youを「たんきょ」と記してあるのがみえます。今となってはコワイものなしとも思えるほど、ある意味実用的。

ヘボン式ローマ字を作ったヘボンさんは、しかしその正体は、米国人のいわゆるヘップバーンさんなのですが、日本では自らヘボンを名乗りました。日本人がヘップバーンと言うよりヘボンと言った方がHepburnに近く聞こえた、というがその理由ですが、なかなか興味深い話です。

元P5の小西康陽氏は「原音に正確な」表記をしないと気が済まない人らしく、事実ピチカート・ファイ「ブ」などと書くと怒ったそうですが、「ヘボン式」はそれとは趣の異なる原音主義と言えましょう。そこで一句。

  ヘップバーンとは 私のことかと オードリー
  (字余り&マネ*1

*1:まったく蛇足ではありますが、オリジナルは「ギョエテとは 俺のことかと ゲーテ言い」でございます。