オールドマックユーザの喜び

MacIIが出てカラーになった80年代の終わり頃から90年代の半ばまで、バリバリのマッキントッシュ信者でした。と言うか、当時の言葉でマック・エヴァンジェリスト*1ですね。信者メイカー。一番メインで使っていたのはIIcxとSE30。IIcxは後年クアドラにバージョンアップしました。その他にも、もらい物のPlusやPortableなんてのが10台ほどあります。今となっては完全にオールドユーザですね。

セントリスあたりから、もうこれはマックじゃないなーなんて思いつつ、その後ウィンドウズもちゃんとしてきたので、仕事との係わりもありで、今ではウィンドウズをメインで使ってますが、音楽製作では今でもマックのお世話になってますよ。

そんなわけで、マックのOSも古いままになってます。個人的には7.1の英語版にSweetJAMという日本語パッチを当てたモノが一番愛着がありますね。

ソフトも古いモノばかりです。昔のマックのソフトって妙なヤツがいろいろありました。たとえばトーキング・ムースという、私が一番好きなマックのソフトがあるんですが、何の役にも立たないヘンなソフトなんです。

何をするソフトかというと、インストールしておくと、時々画面にシカの顔が出てきて、くだらないダジャレ(英語)を口走って消えて行く、という。

それだけ(笑)。

そういう意味の無さが、いかにもマック的だと思っていたものです。

しゃべる内容とかもカスタマイズできるので、発音記号のようなモノを組み合わせて日本語とかも作れます。なかなか英語っぽくて、かなりヘンです(笑)。

で、他にもこんなお気に入りがありました。

The Grouch
これはごみ箱用のエクステンションで、ごみ箱を空にする時に、アニメーションでごみ箱からセサミストリートのオスカーが歌いながら登場する。

このさりげなくもナイスなソフトは1989年頃に大ハヤリしたんですが、どうもソノ筋からクレームが出たらしく、世間からは姿を消しました。どっちみち新しいOSでは動かない模様。

Happyweed!
いわゆるパックマンなんですが、大学警察の追手を逃れて、マリファナの葉っぱをどんどん食べて行くゲーム(笑)
所々にあるジョイント(次のステージでは金パイプ)を食べると、一つあたり一回「ハイ」になれます。「ハイ」になるとパックマンの動きが超高速になり、警官はフリーズしてボーナスチャンスになる。

ゲーム自体は普通のパックマンですが、音が愉快。スタート時には男がむせてせき込む音。警官に捕まると"Oh! Shit!"と悪態をつく。「ハイ」になる時は一瞬画面が止まり、シュポっとライターの音がして何やら吸い込む音が。アメリカ人的にはいいのか?!(笑)


他にも、古いゲームには愉快なのがありますねえ。ジミヘン、ジョンレノン、ボブマーリーと卓を囲むMac de Pon!」とか。たとえばジミヘンがロンすると「パープル・ヘイズ」が流れたり。


それにしても、今となってみれば大したメモリも積んでないのに、かなり絵も音も面白いものが多いです。システム設定のお手軽さもマックならではでありますね。

セットアップ用に起動ディスクを作るために、ResEditで不要なシステムファイルのリソースをガシガシと削って一枚に詰め込んだりしていましたが、こういう事がお手軽に出来るのっていいなあ。今のマックはどうなんだろ。

*1:(【英】Mac Evangelist)アップル社マッキントシュの先進性と素晴らしさを褒め称え、周りのIBM ATユーザに「悔い改めよ」と至福の道を説いた伝道師たちをさす。ハレルヤ。思い返せば、当時はMacDOS(日本語Windowsはまだない、マックはシステム6ぐらいの頃)などという事が平気で言われていて、ムチャ言うな!と思っておりましたが、今となってみればそれがどんなにDOSユーザの強弁であったか、と云うことが良くわかる。よね?(笑)私はDOSもかなり愛してましたけどね。(今でも)