iPod改造 その1 HDDを拡張する

私の使用しているiPod Video 80GBが容量不足に悩み始めてかれこれ数ヶ月。世の中を見回してみれば、iPod touchの登場以降、旧式iPodはclassicとして容量拡大&値下げしているし、愛器を購入してまだ2年半程だけど、そろそろ新機種に乗り換えるかねえ?などと思っておりましたが、その選択肢に私は堅く拒まれたのでした。

なんとなれば、iPod classicはそれ以前のiPodからCPUが変わったそうで、そのためにRockboxの対応対象から外れているばかりか、今後の対応予定もないという事が判明。マジすか?!(ウチュレイ風)
うーん、最近の情勢がまったくわかっていなかったウカツもさることながら、Rockboxを使えるプレーヤーのHDDサイズ上限が80GBであり、すでにそこに達してしまっているという事実に愕然といたしました。

そもRockboxとは何か。何度も書きますが(笑)、世界中の有志が作り上げたオープンソースのポータブルオーディオプレイヤーのためのイカシたファームウェアです(http://www.rockbox.org/)。この環境のおかげで、◎音質が良くなる、◎ギャップレス再生、◎多くのコーデック対応、をはじめ、諸々の便利な機能の恩恵に浴している訳です。私はかれこれ3年半以上お世話になってます(コチラ)が、特にコーデックの点ではmp3以外のファイルが多く、主に使っているのがOgg Vorbisだし、最近ではFlacファイルも増え始めて、RockboxなしのiPodでは再生もままならない状態です。

そうなると、現行のiPod VideoのHDD拡張しか現実的な可能性がないという事になりそうですが、調べてみると、なんとiPod videoで使用可能な240GB HDDなる物がすでに存在しているではありませんか!iPod用の純正HDDを提供している東芝製なので、元々純正使用のための製品である可能性が高いです。今後240GB iPodが正式にリリースされるのかもしれませんね。とにかくこれだ!と。

さらに、240GBへHDD交換してみたという情報もたくさんありました。それらの中からHDDの購入先としてRapid Repairを選んでさっそくiPod用240GB HDDを購入。拡張交換バッテリーと送料合わせて、$274.97でした。送料だけで$24.99って、ちょっと高くない?と思ったら、Shippingしましたよーとお知らせメールが来た次の日には届きました。いくらお知らせメールが夜中着信の翌日に読んだと言ってもその翌日にブツが届いたので、丸2日経ってない。通常USで買い物すると送料も$6-12ぐらいだけど5-6日ぐらいはかかるので、びっくり。

写真と一緒に手順を説明したサイトや、チュートリアルビデオなどもあり、その気になれば情報はたくさん集まるようです。という訳で、このエントリーでは具体的な作業手順にはまったく触れません(笑)。以下は改造実施後に見つけた映像ですが、とても分かり易くて良いと思いました。実際に行う作業がコンパクトにまとまっています。

映像では簡単にiPodを開いてますが、どうしてこれがなかなか大変な作業です。専用のオープナー(緑のやつ・2種類)だけでは開けず、結局小さなマイナスドライバーをも駆使してようやく開くことができました。

さて、やっとのことでHDDを入れ替えて、iPodの再構築を行い、無事にHDD容量が223GBと表示されているのを確認して、バックアップを取ってあったRockboxのファイルをiPodに戻し起動したところ、なんとエラーが出て起動せず!

PANIC
Unsupported physical sector size: 4096

ええええええっ!何事デスカ?!
さっそく調べたところ、Rockboxのパラメーターを書き換える必要があることが判明。通常のiPodモードでは起動するけれど、前述の通りそれでは意味がないので、なんとかRockboxに手を加えねば!

どうなるiPod Video 240GB!?といったところで、「その2 Rockboxを書き換える」へつづく。